Croissantlune’s blog

山とか、酒の話。趣味は料理です。

富士山(静岡県)〜令和元年を迎えて〜

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(山頂の空)

早速ですが、最寄りの蔦屋さん(https://store.tsite.jp/hirakata/)が色々企画するところで、その中に山に関するものでは「山旅倶楽部」があり。

今年に入ってから時々参加して楽しんでいまして。

認定ガイドを招いた高山植物や、ハイキングの基本講座などがあり、気軽に楽しめるので、どなたにもおススメですよ。

で?今回は富士登山ということになりました。なんでも、「山旅倶楽部」で三年前に登られたそうなのですが、その時は悪天候により途中下山されたそうです。

わたしにはね、初めての富士登山、楽しみでしかないです。いざ

 

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8/2 7時にバスで地元を出発、16時過ぎに富士宮口五合目に到着しました。土産物屋が一軒あるのみで、テレビで見た吉田ルートのように賑やかではない、人は聞いていた通りで多いです。

 

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登山口でクルマユリが出迎えてくれた。しかし富士山で見かける花はその周りに咲いているオンタデです。

今日はココから90m程上がって、六合目泊。

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宿に着いて時間もあるので宝永火口を見に行く事になりました。

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1707年 10/4に宝永地震があり、そのあと12/16に宝永大噴火が起き、最も被害を被った小田原藩の復興には90年を要したと言われています。

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火口付近には砕けた玄武岩質の岩が転がる。

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日が沈む頃になると、北側に溜まっていた雲が、宝永山に伸びる稜線を超えて南側に流れていく。

この日の夜は、途切れ途切れに上がってゆく団体のヘッドライトに時折照らされるものの、月もなく満天の星空を眺めることができた(スマホのカメラでは撮影できないのが残念)。

 

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翌日、2日目は5時発。高気圧に押し下げられた雲海に山影が綺麗に映る。

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今日の行程はハードだが、これは富士山ではよく見かけるイワツメクサ。しばしば癒されながら進むことに。

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こちらは標高が上がると多くなるカラマツ。日本固有種で、日本の針葉樹の中で、カラマツはただ一つの落葉性の高木(wiki)、秋には紅葉もする。

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14時頃お鉢に到達。手前の石垣は山頂郵便局、その後ろに物資運搬を担うブルドーザー、その後ろに見えるのが剣ヶ峰と富士山特別地域気象観測所。また、郵便局の右手には富士山頂浅間大社奥宮がある。

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奥宮の御朱印です。今年は天皇の即位をあらわす御朱印が別に頂けました。また、郵便局で記念切手を購入しました。

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お鉢は時計回りに一周する。

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「日本最高峰富士山剣ヶ峰」と書かれた石碑。

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大内院。

吉田ルート山上には富士宮山上の倍程の人が見受けられました。そこで自宅のベランダから富士山が見えるという静岡の方としばしお話することに。その方は、「世界遺産に登録される事が、テーマパーク化するに過ぎないなら素直に喜べない」とまた、「関西の人達にはどう見えているのか?」と言う事で。

「わたしにとっては、自然と自分自身と向き合う意味においては他の山となんらそれは同じであると思っている」こと「世界遺産に登録される事は経済的理由でしかなく、やむ終えないが個人的には賛成できない」とその時は答えました。

富士山が世界遺産に登録される根拠として、「信仰の対象と芸術の源泉」はもっともである。「怒る富士」の神格化と信仰。様々な社会性を含んだ、北斎、珠子、新田次郎を代表とする作品群はやはり富士山の存在と相まっていっそう深みが増している。

ただ一つ、世界遺産という「企画」にどこかソリッドなエコノミックさ感じられて…日本人の感性に馴染みにくいのか?レガシーには、ワールドとローカルがあると言う事なのか?正直、わたしは答えを持ち合わせていなかった。

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ただ登って降りてくるだけの中に、いつも何かしら考えさせられる。

この話、このへんにしておいて、今日は九合目に泊まることとします。九合目は、下山者の流れが終わるのもつかの間、頂上で御来光を見ようとする人達でごった返し。六合目に比べると、夜中ヘッドライトで辺りが明るいため、星を見るには不利でした。

明日は御来光を見るために4時起きです。

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5/4 4:50 御来光を拝見しました。

この位置は、より東の空を見るために御殿場ルート八合目にトラバースした位置です。

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眼下には、箱根のカルデラが綺麗に見えます。九州とこの辺りは火山活動の活発さが感じられます。

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こちらも火山、愛鷹山


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下り始めると早いものです、それにしても、人が多いですね。この三日間晴れて、猛暑だったせいか、苦しそうな表情の人が多かったです。避暑とはいかなかったですね。


この後、皆で温泉につかり、無事地元に帰る事ができました。

TSUTAYAのスタッフの方々、山岳ガイドさんに感謝。皆さんありがとうございました。

今回は沢山の宿題を得たハイクでした。

早速、この次の予定まで、新田次郎さんを読んで過ごすことにします。